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マラルメ

Le vierge

(白鳥のソネ)

 一般に「白鳥」「白鳥のソネ」と呼ばれるタイトル無しのソネで、「詩集」に収められています。この詩も「マラルメ」トピで訳しました。以下、トピ主でマラルメの解読をされている三さんへのメッセージを転記します。

マラルメは、詩の構成に力を注ぎましたが、
それは、確かに音と言われますが、
読者が(朗読の場合は聴衆が)、言葉の流れを受けて
何をイメージして行くかなのだろうかと…
音も重要ですが、
知らない言語の朗読は、膨らんでは聞こえないので
意味も、密接な係わり合いがあると思われます。
先日の試みの延長で、読み進む展開を少しは考えられるかと、
できるだけ構成を変えずに訳してみました。
もちろん、音そのものは置き換えられません。
語彙は、直訳的にしてみました。
最後の行は、まとうの目的語が解り難いので、
繰り返しました。


       (白鳥のソネ)
          ステファン・マラルメ

汚れなく、生きいきとした、美しい今日
酔った翼の一撃で、私たちに引き裂くのか
この忘れられた凍れる湖を、霧氷の下に付きまとう
逃げ去らなかった羽ばたきの透明な氷河!

昔の白鳥は思い出す、それは己自身だと
美しく、希望も無く、だが自由になるのは
生きている土地を歌わなかったために
虚しい冬が倦怠を輝かす時に。

その首全体で、この白い苦悩をゆするだろう
その鳥に課せられた、その鳥の否定した空間で、
だが、羽毛が捕えられた地面の恐れではない

清らかな輝きがこの場所にあてがう幻、
それは動かなくなる、軽蔑の冷たい夢に
無用の追放の中で、「白鳥」は夢をまとう。

翻訳:2003, Parolemerde2001

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