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マラルメ

Salut

挨拶

 ランボーと同時代の詩人ですが、ランボーともヴェルレーヌとも対照的に、穏やかな生涯を送ったとされる詩人です。5歳で母を失い、親戚に寄宿学校に入れられたマラルメは自己の創造の世界を守る術を身に付けざるを得なかったのかも知れません。原詩も翻訳も難しく読む機会を持てなかったのですが、Yahoo「マラルメ」トピで、トピ主の三さんの解読を参考にして、翻訳を試みました。 この「挨拶」は、マラルメが編集した「詩集」の冒頭を飾る詩です。


       挨拶
          ステファン・マラルメ

無は、この泡、汚れ無き詩よ
杯だけを指し示す。
はるか彼方では、裏腹に
セイレーン(注)の一群れが、海に身を投げる。

私たちは航海する、おお、我が多彩なる
友よ、私は既に船尾に
華やかに船首に立つ諸君は、
雷と冬の、波を切り裂く。

素晴らしい酔いが私を誘う
縦揺れも恐れずに
立ったまま、この杯を掲げよう

孤独に、暗礁に、星に、
私たちの帆の白い憂いに
値するもの、全てに。

翻訳:2003, Parolemerde2001


注) セイレーン:(ギリシア神話 SeirIn)上半身は女、下半身は鳥の姿をしたギリシア神話の老海神の娘たち。海中の岩上に坐して歌い、その歌にひきつけられた船乗りたちを殺した。英雄オデュッセウスがその歌声におびき寄せられなかったため、岩になったと伝えられる。セイレン、シレーヌ、サイレン。(Shogakukan 国語大辞典 より)

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