初期詩編

Poésies

Accroupissements
―しゃがみ込んで―

たっぷり遅く、胃がムカムカすると、
ミロチュス修道士は、天窓を見上げる、
太陽は、磨き上げた鍋のように明るく輝き、
偏頭痛が起きて、目眩がして、
布団の中で、司祭腹を動かす。

彼は灰色の掛け布団の中を動き回り
膝を震える腹に付けて、ベッドから下り、
嗅ぎタバコを飲み込んだ老人のようにぎょっとする。
白い溲瓶の取っ手を握って、
下着を腰まで大きくまくり上げなくてはならないからだ!

さて、彼は寒そうにしゃがみ込んで、足の指も縮めて、
明るい太陽にも震えている。太陽は、
紙を貼ったガラスの上に、ブリオッシュの黄色をメッキしている。
おまけに、奴は、ニスを塗ったように光る鼻を
すすっている、鼻は肉のイソギンチャクのようだ。

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捩じれた腕と、腹に突き出した分厚い下唇を、
奴はとろ火で煮ている:股が火の中に滑り落ちるのを感じると、
股引が焦げて、パイプが消えた。
臓物の山のように動きのない彼の腹で
何か鳥のような物が、少しばかり動く!

周りでは、汚れたボロ着の中、汚い腸の上に、
とぼけた家具類が乱雑に眠っている。
踏み台や、奇妙な蛙たちが、暗い隅々に
身を寄せ合っている:食器棚には、恐ろしい食い気の眠気で
半開きの、聖歌隊員の口が詰まっている。

吐き気を催す暑さが狭い部屋を満たしている。
奴の頭はぼろ布で一杯だ。
じめじめした皮膚の中で毛が生えるのが聞こえる。
そして、時おり、びっこの腰掛けをガタガタさせながら
ひどく重々しく滑稽なしゃっくりから逃げ出す…

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そしてその夜、月の光に照らされて、
光のにじんだ尻の輪郭に、
バラ色の雪の底にタチアオイのように
はっきりした影がうずくまる…
奇妙だ、鼻が深い空に金星(ヴィーナス)を追いかけている。

フランス語テキスト



挿入詩「しゃがみ込んで」:キリスト教聖職者をグロテスクに皮肉った詩。3つある挿入詩の中では(パリ市民の戦いの歌・ぼくの幼稚な恋人たち)、いちばん完成度が低く見えます。
鼻:男性器の暗示と取られている。 

翻訳・注:門司 邦雄
掲載:2021年3月20日

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